ページトップへ戻る

ニワプラスブログ

greenな研究者

投稿者:北野緑生園株式会社 北野裕之 2016/09/13

山の向こうにあるもの。

image

image

庭を作り上げる上で高木と同じく大事なのが、根締めで使う材料だと思う。

最近は植木屋の皆んなが遠くの地方から庭の材料を探して引っ張り出して来ているけど、意外と地元大阪でも山から掘り出しては使える材料はあるものだと読んでくれている人には理解してもらいたいです。写真の樹は青アオキで、普通アオキと言えば斑入りで緑化用低木樹の規格寸法物として扱われ、庭の材料では昔からこれの事を意味していたのだが、この山の中のアオキは同じ樹形が一つもない、本来のアオキが自生している場所だ。

image image

杉林の下にはこんな自然樹形の青アオキが小さい物から大きい物は3m近くの大きさ迄辺り一面に自生している。ここの山にはハナイカダ、ベニシダ、シラカシ、アオキ、シャガ、ナナミ、ヤブニッケイ、オオハンゲ、色々と庭に使える材料のヒントが大いにある。良い庭を作ろうと思う方には是非見て貰いたい場所だ。

当たり前だが、もちろんここの地主様には了承を得て掘り取りをしています。でないと大変な事になるので。しかし此処までは結構な労力が掛かったことも事実だ。商売上、まず大阪ではこんな事をする方は皆無だが、庭作りを真面目に考えないとこう言う材料は出てこないし、お客さんにも勧められない。ましてやディティールにこだわる建築と庭の共同作業では尚更絶対に必要になって来る。繫がり事を言えば日々も同じく、普段の仕事をこなしている上で常に山の向こうを越えて行く気概がないと何事も進めないのではないか。と僕は思う。失敗も多々あるけどね。

猛烈なヤブ蚊に顔をブクブクにされ、マムシはゾロゾロで長靴必須で短時間で最大の作業量をこなし持って帰って来たのがコレです。

image image image

この年数の掛かった形のアオキは自然に自生していないと出来ない物で、これにあと少し実のなる下草と自然石を足したりして苔を貼ったり、砂利を敷いたら庭として良い感じになると思う。同じ山の中に ワジュロが生えているのを見てソテツなんか合うやろなと掘っている時に考えもしていた。アオキは移植に強く常緑樹は彼岸から十月十日迄が植え替えに適している時期なので今掘り上げて畑に植えると秋口には白根を出すタイミングだ。

image image

ハクサンボクも良いがアオキもこうして見れば庭の材料として再考の余地はある何気ない木だ。その何気ない雰囲気こそ肩ひじを張らない何年も建築と共に付き合える程よさと僕は思う。

北野緑生園株式会社北野裕之

北野緑生園株式会社 北野裕之


北野緑生園株式会社の投稿をすべて見る
お問い合わせ先:k1328@kitano-ryokuseien.co.jp
ウェブサイト:http://kitano-ryokuseien.jp/
電話番号:072-361-0278
  • このエントリーをはてなブックマークに追加